蜜恋ア・ラ・モード
「言いたいことは、最後までちゃんと言え」
付き合うようになってからの洸太は、言葉をとても気にするようになった。
それまでの私たちはお互いそばにいるのが当たり前で、相手に気持ちを伝えるという言葉が決定的に足りなかったんだと思う。
相手の気持ちが何となくわかっていても、言葉がないからそれが本当かどうか確信が持てなくて。
わからないふりをして、結果洸太と距離を取ることになってしまった。
だから洸太は、言葉をとても大切にするようになった。
「俺は都子の気持ちを全部知りたい。そして、その気持ち全部に応えたいんだ」
頬から離れた指は、私の髪をさらりと梳く。
「都子は俺のことが好き?」
「もちろん、好きだよ。大好き」
「うん、俺も。好きとか愛してるって言葉は、たまに言うからいいんだとか言う奴がいるけど、俺それは違うと思うんだ。ありがとうや嬉しいって言葉と一緒で、言わなきゃ相手に伝わらない」
「うん」
「だから俺は、都子に何回だって好きだ、愛してるって言ってやる」
「私も洸太に、いっぱい伝えるね」
その間も私の髪に触れていた洸太の指は、頬に移動するとその頬をなぞり唇に触れる。その指先は熱く、私の身体を昂ぶらせていく。