いとしいあなたに幸福を
「…!!でも俺、あの人攫いの集団を先導してる奴の顔と名前を知ってるんだ!!」
「!本当か?そいつは一体、何処のどいつなんだ!?」
「ぅ…、ん」
――そのとき、不意に愛梨が小さな呻き声を上げた。
「!愛梨っ」
急いで悠梨が身を乗り出すと、愛梨の眼がゆっくり開かれた。
まだ少しぼんやりとしているものの、その双眸はまっすぐにこちらを見返した。
「……おにい、ちゃん」
「愛梨…っ気が付いて良かった…!この人たちは…」
現状が飲み込めないであろう妹に説明してやろうとしたところ、愛梨は周と陽司の顔を交互に見つめて微笑んだ。
「そのひとたちが、助けてくれたのね」
「え?…あ、ああ」
「…周さんと、陽司さん」
愛梨は周たちが駆け付ける前から今まで、ずっと意識を失っていた筈だ。
周と陽司も、初めて言葉を交わす妹に名を呼ばれ怪訝そうな表情でお互いの顔を見合わせている。
「お兄ちゃん。きちんとお礼、言った?」
「あ…いや、そういえばまだ…」
「もう」
「!本当か?そいつは一体、何処のどいつなんだ!?」
「ぅ…、ん」
――そのとき、不意に愛梨が小さな呻き声を上げた。
「!愛梨っ」
急いで悠梨が身を乗り出すと、愛梨の眼がゆっくり開かれた。
まだ少しぼんやりとしているものの、その双眸はまっすぐにこちらを見返した。
「……おにい、ちゃん」
「愛梨…っ気が付いて良かった…!この人たちは…」
現状が飲み込めないであろう妹に説明してやろうとしたところ、愛梨は周と陽司の顔を交互に見つめて微笑んだ。
「そのひとたちが、助けてくれたのね」
「え?…あ、ああ」
「…周さんと、陽司さん」
愛梨は周たちが駆け付ける前から今まで、ずっと意識を失っていた筈だ。
周と陽司も、初めて言葉を交わす妹に名を呼ばれ怪訝そうな表情でお互いの顔を見合わせている。
「お兄ちゃん。きちんとお礼、言った?」
「あ…いや、そういえばまだ…」
「もう」