- 魔 法 戦 争 -
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『ウィンド・トルネード』
日本刀の周りを風が回る。
「これでどうだっ‼︎」
灰色の髪の少年は湊に向かって刀をふった。
ーーーザッ、シュッ
「うわぁぁぁっ‼︎」
湊の左腕に浅い傷をつくった。赤い血がポタポタと流れる。
「いけいけ!がんばれー」
ほとんど先輩達は灰色の髪の少年を応援し始める。少年は容姿にも、技術もとても優れていた。
(僕がここで負けるわけには行かない)
湊は又、左腕を右手でおさえながら走り出した。灰色の髪の少年は周りを見渡すが見えない。
(右か、それとも左か?)
灰色の髪の少年は考える。