- 魔 法 戦 争 -


「あ、一之瀬君!友達になって!」


白い髪の少年が突然湊にそう言った。


「まてー!湊は俺の物だって!」


腕をブンブン振り回しなが言う、雷。


「僕は君の物ではありません。
友達ですか?いいですよ。えっと、お名前は…」


困った顔で言うと白の髪の少年が口を開けた。


「えっとねー!僕は、杏樹(あんじゅ)だよ!それて、こっちは…


「我は涼蘭(りょうらん)だ。宜しく、一之瀬。」


灰色の髪の少年、涼蘭は真っ直ぐな瞳で湊を見た。


「宜しくお願いします。あ、僕のことは湊で良いですよ?」


ニコッと笑うと手をのばす湊。


「あぁ、我らも呼び捨てでいい」


そう言って、湊の手を握る。そして、ニコッと笑った。


「ちょ、ちょ、俺はぁぁぁ?」


怒った様子で大声で言う、雷。


「…忘れてましたね」


ハハ、と苦笑いする湊。


「湊に続いて、同じく」


頷きながら言う。


「僕もだよー!影薄いね、雷‼︎」


雷を指差しながら笑う。
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