- 魔 法 戦 争 -
「湊と涼蘭はいいとして…
杏樹、てめぇ!俺は、影有り有りの濃い濃いだ!」
日本語を言えない雷。湊の顔がどんどん暗くなっていく。
「らーい君?煩いよ?僕はね、今ストレス溜まっているんだ。それとね、君に“お仕置き”しなきゃね。」
湊はチラリと雷の方を見た。雷は、少し震えていた。
ちなみに、湊が“君”をつけるときは怒っている時だ。
(湊は、二重人格なのか?)
涼蘭はふと思った。
「湊様!すみません‼︎“お仕置き”だけは勘弁してくださーい!」
土下座をしながら言う雷。それを見て、杏樹は面白がって「“お仕置き”ってどんなの?」と聞いた。
「そうですね、言葉では説明しづらいので、見本でも見せましょうか。では、雷君、杏樹君こっちへ」
「…え、僕も⁉︎」
驚いた様子で言う、杏樹。
「はい、涼蘭君はいいとして、雷君と杏樹君は僕を起こした罰として…ね?」