月の絆~最初で最後の運命のあなた~



「それで、何処に連れていってくれるの?」


「……ゆっくり話すなら、俺のマンションに」


 そう狼呀が言い終わらないうちに、マリアの悲鳴に近い声が割って入った。一気に、車内をパニックの匂いが包み込む。


「なら降りる!」


 狼呀が驚いたことに、マリアはすぐにシートベルトを外した。


 その瞬間、軽い恐怖が二人の絆を通して、狼呀の心を打ち砕く。







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