月の絆~最初で最後の運命のあなた~



 そのうちに、マリアは掴んでいる狼呀の肩に爪を食い込ませた。


 でも、まだ理性があるのか、そこまで強くはない。


(まだダメか)


 もっと我を忘れてほしくて、狼呀は腰を掴んでいた手をTシャツの下に潜り込ませた。


 びくりと驚いてマリアは体を揺らしたが、逃げることはしない。


 それに気をよくして、狼呀はウェストに置いた手を、さらに上へと動かした。


 少し冷たい肌を撫でるように滑らせ、たどり着いたのはマリアのブラジャー。


 その縁に触れると、さすがのマリアも強く爪を食い込ませた。


 心地よい痛みに、一度唇を離して笑みを浮かべる。


「ちょっと……やめて」


 マリアの息は、上がっていた。


 声は少しかすれていて、キスで腫れた唇がもっとしてくれと叫んでいるように見える。


 さらに、潤んだ瞳に狼呀の理性のほうがぐらついた。





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