月の絆~最初で最後の運命のあなた~




 幸せと甘い時間。


 それは、今のあたしの生活とは正反対で、不釣り合いな時間。


 そんな事を考えていると、片手を掴まれ何かを手のひらにのせられた。


「俺の財布と部屋の合鍵だ。居ない間、好きな物を買って食べればいい」


 凄い厚さと重さに、思わず怯んだ。


「大丈夫よ。あたしもお財布は持ってるし……」


「いいから、伴侶の面倒をみさせてくれ。それと、約束してくれないか?」


「約束?」


 あたしは、答えに困った。


 吸血鬼になる事を諦めろとか、出来ない約束はしたくない。


 まだ、諦めた訳じゃないから。というか、諦めるなんて考えはない。


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