月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「そろそろ、手伝いに行ってくる。三日後に、帰ってくるからな」
「あ……うん。待ってる」
ベットから出て、玄関の所まで見送りに行った。
自分勝手だということは分かっているけど、寂しいと思ってしまう。
あの力強い腕に抱き締めていて欲しいし、温かい温もりで包んでほしい。
不安や恐れは抱かなくていいと、思わせてほしい。
そんな欲求が、悲鳴のようにあたしの中で生まれた。
これまで、こんな我が儘な感情があるなんて知らなかった。
まるで、新しい自分が生まれたような気分だ。
そんな新しいあたしは、今すぐ振り返ってキスしてほしいと甘えたがっている。
ほんと、あたしらしくない。
そんな、らしくない自分に笑っていると、絆が切れているから伝わらないと思っていた狼呀が振り返った。