月の絆~最初で最後の運命のあなた~


 息を吸う間もなく、予告もなしに唇を塞がれ、玄関近くの壁に押し付けられる。


 すでに、こうする事に抵抗はない。


 彼とする事の全てが、自然な事に思える。


 慣れた手つきで両手を腰から太ももに滑らせ、ぐっと力が入ったかと思うと持ち上げられ、狼呀の下半身が押し付けられた。


 自然と腰に両足を巻き付けると、当たり前のようにTシャツの下に熱い両手が滑り込んで腹部を撫でる。


 もっと上を――。


 胸がはりつめて、先端が疼いてる。


 その手で、もっと上にある胸を触って欲しいと思って、頭がくらくらしてきた。


 いつから、あたしはこんな女になったんだろう。


 その時、狼呀の唇が離れて、急に入ってきた空気にあたしは呼吸を乱した。


 狼呀も呼吸を乱していたけど、口から出てきた言葉はまったく乱れていない。


「今すぐ……伴侶の絆を繋ぐ努力をするなら、この部屋に残ってやる」


 最高の誘惑だ。







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