月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「じゃあ……なんで、こんな格好なの? それに」
「俺の……腕の中で……寝てたのかって?」
狼呀は、一言一言はっきりと言った。
「そ、そう」
シーツが無くなった今、マリアはベッドから下りて、狼呀のTシャツの裾を一生懸命という言葉が似合うほと引っ張っている。
それ以上、伸びる訳がないのに一生懸命だ。今まで狼呀の知っている女で、こうした行動を取るのは一人もいなかった。
誰もが自信に満ちていて、思春期を過ぎると露出の高い服ばかりを好む。
Tシャツ一枚なんて、体が隠れているほうだと思うが、マリアのTシャツ一枚の姿のほうが、よっぽどセクシーで狼呀の目には本物の女神のように映っていた。