月の絆~最初で最後の運命のあなた~
「誰だ!」
大きな声を出すと、マリアが目を丸くした。
「オレだよ、狼」
若い男の匂いと相手が瑞季であることで、狼呀はすばやくシーツを手に取ると、マリアを包み込んでぐるぐる巻きにした。
こんなに可愛い姿を他の奴らに見せる訳にはいかない。
「入るぞー」
瑞季は、いつもの調子で入ってこようとしたが、今日は普段とは違う。
部屋には、マリアがいるのだ。
狼呀は唸り声を響かせながら、扉を開けて中に入ろうとする瑞季の前に立ち塞がった。
さらに両手で扉の枠を押さえる。