月の絆~最初で最後の運命のあなた~
自分のTシャツを着ている姿は、特に最高だと狼呀は思う。
ヒップが見えるか見えないかって丈と、襟元がずり落ちて覗く肩は噛り付きたくなる。
そこまで考えて、狼呀は意識を瑞季に戻した。
しかし、瑞季の姿はどこにもない。
まさに、忽然と消えた。
あいさつ一つしないなんて、瑞季らしくない行動だ。
気にはなったが、マリアの後ろ姿を見られなくて良かったという思いで、狼呀の頭の中はいっぱいでそれどころではなかった。