月の絆~最初で最後の運命のあなた~




「ねえ、理由は分かんないけど……酔って、誰かと間違えたんじゃない?」


 狼呀から顔を反らしながら、マリアはなだめるような声で言った。


 もしもこれがベッドの中での言葉なら、素直に心が落ち着くだろうが、今は無意味だ。


 顔が背けられている事によって近くにある耳元で、狼呀は飛びきり甘い声で囁いた。




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