月の絆~最初で最後の運命のあなた~
あたしの事を少しは分かってきたレンは、同じ事を二度は言わせなかった。
「なら、一言だけ……」
レンはあたしの頬に触れた。
「知らない人に、ついて行っちゃだめだよ」
「レン。あたしは、小学生かなにか?」
あまりにも真面目な顔で言われて、あたしは笑ってしまった。
きっと、狼呀との事をレンは気にしてる。ににより、トランス状態になった自分を許せないでいる。
その証拠にあの日以来、直接は吸ってこないし、血液パックに入っているあたしの血すら飲まない。
代わりに、どんなモノからも守ろうという姿勢が強くなった。