いとしいこどもたちに祝福を【後編】
「何て力だ…二人掛かりでもこの様(ざま)かよ」
自嘲げに笑う香也と黙ったまま息をつく陸の視線の先で、晴海の身体がぐらりとよろめく。
「っ晴!!」
「晴海!」
晴海が床に倒れ込む既(すんで)のところで、二人はほぼ同時に腕を差し伸べていた。
「…香也、お前」
「晴海が心配なのは、お前一人だけじゃないんだぜ?」
陸から恨めしげに睨まれると、香也はひらひらと両手を上げてふとこちらに視線を寄越した。
「!っ姉ちゃん…」
慌てて二人の傍に這い寄ると、二人の腕に支えられた晴海の顔を覗き込む。
「…大丈夫、気を失ってるだけだよ」
陸にそう告げられ、どうやら晴海の様子も安定しているらしいことも確認し取り敢えず安堵した。
「――それはそうと」
不意に香也はゆらりと立ち上がると、呆然と一部始終を見守っていた真都にゆっくり歩み寄った。
「……こいつか、事の発端は」
「真都…」
香也からざわざわと殺気立った気配を感じて、思わず身震いする。
いつも飄々と周囲を見下す態度を取っている香也が、こんなにも感情を露にする姿は初めて見た。
自嘲げに笑う香也と黙ったまま息をつく陸の視線の先で、晴海の身体がぐらりとよろめく。
「っ晴!!」
「晴海!」
晴海が床に倒れ込む既(すんで)のところで、二人はほぼ同時に腕を差し伸べていた。
「…香也、お前」
「晴海が心配なのは、お前一人だけじゃないんだぜ?」
陸から恨めしげに睨まれると、香也はひらひらと両手を上げてふとこちらに視線を寄越した。
「!っ姉ちゃん…」
慌てて二人の傍に這い寄ると、二人の腕に支えられた晴海の顔を覗き込む。
「…大丈夫、気を失ってるだけだよ」
陸にそう告げられ、どうやら晴海の様子も安定しているらしいことも確認し取り敢えず安堵した。
「――それはそうと」
不意に香也はゆらりと立ち上がると、呆然と一部始終を見守っていた真都にゆっくり歩み寄った。
「……こいつか、事の発端は」
「真都…」
香也からざわざわと殺気立った気配を感じて、思わず身震いする。
いつも飄々と周囲を見下す態度を取っている香也が、こんなにも感情を露にする姿は初めて見た。