三十路で初恋、仕切り直します。

(1)嵐



まるで気を引きたがる子供みたいだな、と思う。



『わたしが行ったら何か都合の悪いことでもあるの?』



冗談めかして言いながらも、そう言った泰菜の声は泣きそうだった。



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