世界一幸せな国Ⅰ
今から行う班分けテスト。



これがまた大変で。




「前にエドワードにプリント配ってもらったからもう読んでると思うんだけど、まず最初に基礎能力ね。腹筋背筋腕立て伏せ。30秒にどれだけできるかを測定するから、2人1組にするよ」




そう言って、ペアを指名していった。




「その次にするのは組手。速度、決まり方、重心、フォルムみたいなのをみる測定。勝ち負けはないと思って。なぜならみんな1ヶ月後には10倍は強くなってもらうから」



「最後にその組手の手当て。互いのをしてね。その手際を見るから」




みんなの準備ができたことを確認して、エドワードと彼方の方を向いた。



「彼方とエドワードも組んでもらっていい?エドワード幹部にしたいから鍛えときたい。どの幹部にするか決めたいから彼方見極めて」



驚いた顔をするエドワード。


なぜなら伝えていなかったからだ。




今のところ、エドワードには救護幹部をしてもらうつもりだ。


あのバレバレな尾行をしている限り、情報幹部は無理だろうから。
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