君想歌
「私は長州だからって斬るのは
納得出来ない。
彼らだって一人の人間。
私が手にかける必要性も無い」
人が考えなどその人により
考えは変わる。
その人が決めたことに
口出しする義理も無い。
ましてや自身の意思の
押し付けで止める必要も
義理も無い。
だから。
「栄太郎が長州でも私は
気にしないかな。
おっと。
副長の耳に入れば切腹ものか。
……仇討ちなんてね。
相手を殺めた後、後悔する」
悲しげに眉を下げた和泉は
箸を置く。
胸に開いた穴を塞ぐのなんて
人を殺して塞がるものじゃない。
逆に広げ深くえぐり、
目を反らしているだけ。
人に話して、初めて塞がり
はじめるんだ。
.
納得出来ない。
彼らだって一人の人間。
私が手にかける必要性も無い」
人が考えなどその人により
考えは変わる。
その人が決めたことに
口出しする義理も無い。
ましてや自身の意思の
押し付けで止める必要も
義理も無い。
だから。
「栄太郎が長州でも私は
気にしないかな。
おっと。
副長の耳に入れば切腹ものか。
……仇討ちなんてね。
相手を殺めた後、後悔する」
悲しげに眉を下げた和泉は
箸を置く。
胸に開いた穴を塞ぐのなんて
人を殺して塞がるものじゃない。
逆に広げ深くえぐり、
目を反らしているだけ。
人に話して、初めて塞がり
はじめるんだ。
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