Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
――いい男になって、先生の側で先生を守りたい……!俺は、絶対に先生を泣かせたりしない!!
そう思った瞬間、遼太郎は弾かれたように自分の気持ちに気が付いた。
気が付いた次の瞬間には、その想いが急速に深まっていくのを感じていた。
息苦しくなって浅い息を吐き、宙を見つめ、自分の心の真実を知って、動転していた。
わななく手の震えを隠すように、ギュッと両手を握る。
「…心の底から人を好きになる…」
無意識のうちに、遼太郎はつぶやいていた。
今自分が感じている感情が、まさにそれなのだろうか……。
「……ん?」
立ち上がって、窓の外を見ていたみのりが、遼太郎を振り返る。
「先生は、また心の底から人を好きになれますか?」
遼太郎の問いに、哀しみと希望の入り混じった笑顔をして、みのりは晴れた空を見上げながら言った。
「心の底から……そうね、そうなりたい。今度はずっと一緒にいられる人を、好きになりたいな。」
それを聞いて、遼太郎はホッとする。みのりは人を好きになるエネルギーまでは失っていないようだ。
――……俺は、これからもずっと……。一生、先生と一緒にいられる人になりたい。
声に出して言いたかったが、今はまだダメだと思い、唇を噛んでただみのりの横顔を見つめた。