Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
「そうか、ちょっと考査中は難しいかぁ~。でも、考査が終わると、俺の方が部活 が始まるからなぁ~。」
いっそのこと食事の件は諦めてくれないかと、気が進まないみのりは思っていたが、 その反面、江口の目から見た遼太郎について、いろいろ聞いてみたい気もしていた。
1年生の時から遼太郎がどんなふうに成長して、あんな立派なラガーマンになったのかを。
「冬休みに入ったら、私も先生も、少しは暇になるんじゃないですか? 」
「そうだなぁ、そうしようか。」
「また、日にちは相談しましょう。」
みのりはそう言いながら、持ち主のいないコーヒーカップにコーヒーを注いで、江口へと手渡した。江口は頷いて、コーヒーをすする。
「いい匂いだなぁ~。ねえさん、もらっていい?」
香りに誘われて、早速古庄がやってきた。
みのりは古庄のカップと、自分のカップにもコーヒーを注ぎ、
「コーヒー入ってますよ~。早い者勝ちですよ~。」
と、職員室に全体に向かって声をかけると、仕事へと戻った。