Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
『今日の部活の時、荘野と話をしてみました。本当は、学校も辞めたくないし、もちろんラグビーも止めたくないそうです。でも、やっぱり理解できない授業を受けて勉強するのが、しんどいみたいで、中間考査の結果がかなり堪えたそうです。「こんなにバカなのに、芳野高校なんか入らなきゃ良かった。でも、ここじゃなきゃ、ラグビーと仲間には出会えなかった」と言って、泣いていました。それと、ふっくんが説教をしたので(笑)、明日荘野を先生のところに謝りに行かせます。』
夜になって遼太郎から、いつもよりもちょっと長めのメールを受け取った。そのメールの通りに、朝礼が終わるとすぐに荘野が、職員室のみのりの元へやって来た。
「先生!昨日は、すいませんでした!」
荘野は直立した後、深々と頭を下げた。その事情を含んだ行為に、何事かと周りの教師たちも振り返る。
みのりは微笑んで、荘野に応えた。
「俺、頑張ってみます。辞めるかどうかは、それからまた考えます。」
しっかりとした口調で、まっすぐみのりを見つめて、荘野は宣言した。
昨日の様子と、遼太郎のメールの雰囲気から、荘野がここまで言ってくれるとは思っていなかったみのりは、少し驚いた。
だが、それは表情には出さず、嬉しそうににっこりと笑った。
「うん。頑張ろうね。」
みのりは頷きながら、心から遼太郎と二俣に感謝した。