サクセスラブを この手に
「いや、やはり君は俺が思っている以上に利巧だ。論理的に考えることができる女だ。君は俺の知らないところで俺を支えてくれる女だ。あの日、君がエレベータを間違えなかったら出会えなかった。そう思うと今でもゾッとするよ。こうしているのが夢で、目が覚めたらこの腕の中に君はいなかったとか、チラッとでも思いたくない。そういう俺の方がおかしいだろ?」

私は彼の唇を指先でそっとなぞった。

「私はあなたに出会えたことで自分を変えることができたの。ありがとう。本当にありがとう。」

私は裸のまま彼の首に抱きついて彼の髪に顔をうずめた。

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