神様なんて信じないっ!~イケメンと妖怪、召喚しちゃいました~
「で?結局つきあってはないんだろ?」
「あ、当たり前じゃない!
つきあうとか……相手が普通の人ならまだしも」
四郎くんに、『つきあう』って言葉は似合わない。
告白して、じゃあつきあおうかなんて、現代人にしか、あわない。
「そっか……」
雷牙はなぜか、安心したようなため息をついた。
最近、ため息多いな。どうしたんだろう。
オロチのことで、ストレス溜まってるのかな……。
「でも何かあったら、教えてくれ。
俺たちに遠慮なく」
「遠慮?」
「ダメだぜ兄貴、このにぶちんに遠まわしに言っても」
「にぶちん?」
鈍い人ってこと?
あたし鋭いよ?霊に関しては。
「わかった、オロチのことで何かあったらってことね!」
「ちげーよ……」
「美心、この際単刀直入に言うが」
風牙くんが何かをあきらめた顔をした。
すると、雷牙もどこか深刻そうな表情に。
「……四郎と何かあってからじゃ、遅い。
捨て身になるようなことは、しないでほしい」