恋するほど   熱くなる
私は関根先生の指示どおりに動いた。

次に先生は私の手を取り二人でミラーの前へ進んだ。

ぐるりと回って天井高く持ち上げられポーズを決め

スッと降り際に斜めに抱かれ

全身を伸ばした。

「そう、指先がビリビリとしびれるまで伸ばす。」

ストッと軽やかに床に降ろされた。

「オーケー、上出来だ。」

「先生、ありがとうございました。」

「美莉、毎週日曜日の午前中は、私の所へレッスンに来なさい。私が一対一で相手をしよう。」

「荒木さん、私は関根先生のレッスンを受けてもいいんですか?」

私はこの展開に驚いて荒木さんに聞いた。

「もちろんだ。先生、ありがとうございます。よろしくお願いします。」

先生はなぜかとても喜んでいた。

「美莉、君が相手だと私も嬉しい。日曜日は特別だ。」

「はい、よろしくお願いします。」

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