恋するほど   熱くなる
翌日私は都内の荒木さんの事務所へ行った。

「おはようございます。」

「おはよう。来てくれたか。紹介しよう。」

事務の女性は香織さんと言った。

荒木さんの上司は榊さん

そしてこの事務所の一番偉い人が中澤さんと言った。

本部は新宿にあるらしかった。

そこにはもっと偉い人がたくさんいるらしかった。

「モデルと言ってもいろいろあるんだ。君にはタイトルがついている。妖精だ。妖精のようなモデルになってもらう。」

「無理です。」

「まあ、そう言うな。」

「美莉ちゃん、温かいお茶を召し上がってね。ここの人達はいつも無理難題を人に押し付けるのよ。」

と香織さんがケラケラと笑った。

「まずは、会ってもらいたい人がいるんだ。アポを取るからこれから行こう。」

< 7 / 105 >

この作品をシェア

pagetop