異世界にて、王太子殿下にプロポーズされました。
「明日は、朝遅くなっても構わないと侍従長から言われてるからね」
「……え?」
ティオンに言われた意味がわからなくて、あたしは彼をまじまじと見た。
すると、涙の痕をティオンが指先で拭ってくれる。彼の瞳は若干潤んでいるような……な、何ですか! そのダダ漏れな色っぽさは!!
そして、今気付いたけど。あたしってば、ティオンの膝の上に座ってたあああっ!
慌てて彼から離れようとしたけど、まるで鎖みたいにティオンの腕ががっちり腰に絡み付いてますよ。
ヤバい……ヤバい! 何がヤバいのか知らないけど、とにかくヤバい!!
「あ……あの……ティオン? あたし……そろそろ寝なきゃ。昨日の徹夜で睡眠不足」
「大丈夫、ちょっとは眠らせてあげるから。それよりは……よすぎて失神しちゃうかもしれないけど」
よすぎるって……何がよおおっ!?
ちょ、腰に回した手の動きが怪しすぎる! そこ、何で自分の着てるシャツのボタンを外しだすのよ!!
「大丈夫、どんな声や音が聞こえても中に踏み込ませるな、って護衛には伝えてあるから。心配はいらないよ」
「そんな心配、誰もしてませんが!!」
「うん、素直じゃないユズも可愛いけど。どうせ声を上げるなら、怒鳴るよりも泣いて欲しいな」
ちょ、おまわりさ~ん!
ここに変態がいます! 助けてください!!