異世界にて、王太子殿下にプロポーズされました。



「明日は、朝遅くなっても構わないと侍従長から言われてるからね」

「……え?」


ティオンに言われた意味がわからなくて、あたしは彼をまじまじと見た。


すると、涙の痕をティオンが指先で拭ってくれる。彼の瞳は若干潤んでいるような……な、何ですか! そのダダ漏れな色っぽさは!!


そして、今気付いたけど。あたしってば、ティオンの膝の上に座ってたあああっ!


慌てて彼から離れようとしたけど、まるで鎖みたいにティオンの腕ががっちり腰に絡み付いてますよ。


ヤバい……ヤバい! 何がヤバいのか知らないけど、とにかくヤバい!!


「あ……あの……ティオン? あたし……そろそろ寝なきゃ。昨日の徹夜で睡眠不足」

「大丈夫、ちょっとは眠らせてあげるから。それよりは……よすぎて失神しちゃうかもしれないけど」


よすぎるって……何がよおおっ!?


ちょ、腰に回した手の動きが怪しすぎる! そこ、何で自分の着てるシャツのボタンを外しだすのよ!!


「大丈夫、どんな声や音が聞こえても中に踏み込ませるな、って護衛には伝えてあるから。心配はいらないよ」

「そんな心配、誰もしてませんが!!」

「うん、素直じゃないユズも可愛いけど。どうせ声を上げるなら、怒鳴るよりも泣いて欲しいな」


ちょ、おまわりさ~ん!


ここに変態がいます! 助けてください!!

< 207 / 209 >

この作品をシェア

pagetop