Dear.
近藤様の情熱と、土方様の行動力を足し合わされば、結納の準備は勿論、宴、さらには祝言の準備も一週間足らずで万事整ってしまった



「総司..やっぱり変よ

普通の服が...」



祝言時に着る白無垢は私に有無を言わせず総司が選んだものであり、中々こういうのを着ることのなかった私は
「脱ぎたい、脱ぎたい」を何度も繰り返し総司に告げるのだが、総司も総司で、
「駄目、似合ってるから駄目」の一点張りだった



祝言の場所は幾つか候補はあったが、屯所を、希望した私の意見が叶った


祝言で、消費されるお酒の量は以上ではないと見越した結果であり、今後の新選組の経費共々考えて、私が頼み込んだのも一つの理由かもしれない



「総司..、私本当に総司の妻になるのね」


皆がいる表へ登場を控える中しみじみそういえば、ぷっ、と総司の口から笑い声が漏れる



「本気で言ったのだけれども?」


「いや、クッ!なんか..ねっ、ぷ。」


堪えは漏れ、堪えは漏れる総司の笑い声

最早、妻を馬鹿にするものが私の最愛の人だと思うと、自分に呆れてしまうのだが、それでも惚れた弱みというものがある




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