Dear.



祝言を始めたのは昼すぎで、終わったのは夜、それもみんな隊務そっちのけでだ



土方様が怒らなかったのは意外だが、祝われていたのだと思えば嬉しい



流石に主役が抜けてはまずのだろうか、と思ったが、最早これは祝言ではなく、ただのどんちゃん騒ぎのいつもの宴会の様なもの


気に留めることはないか、と思い、ひっそりとバレないよう早々に自室に戻り、かなり窮屈だった白無垢を脱ぎ捨てれば夜着を着る


男の人と女とでは体力というものが違う


今日は疲れたし、もう寝よう

と、すっかり総司が祝言の前に行っていたことを忘れていた私が布団へ潜り込もうとしたし時、間が良く開く障子




「やあ、慶。
今夜、僕が君を寝かせるはずないだろう?」



間抜けなことで、腰が抜けた



総司が何故か獲物を狩る狼や虎と言った感じにしか見えない



< 172 / 195 >

この作品をシェア

pagetop