Dear.

ふぁぁ、と大きなあくびを一つすると私を包み込むように眠りにつこうとする総司



この頃の咳き込む回数は多すぎる



今だってこうやって彼の胸に耳をおけばトクン、トクン...と今にも消えてしまいそうなか細いものと変わってきてしまっている



「先に行ったり...しないでね」



この言葉に応答がないのは寝てしまっていたからかと思った



けど、本当は違ったの



寝ていたんじゃないんでしょ?




出来なかったから、なんでしょう?



だから、そのあと私が寝てしまってから


「ごめんね、慶...」



そうやって謝ったことは私は知らない




そもそも私は何事も欲が強すぎたのかもしれない



こうやって、彼の死期が近いのに私がこんなことを言ってしまったから、思ってしまったから.....




貴方は、朝。




眠ったまま起きてくれなかったんでしょう?




「ね...、総司っ!!!」




起きてよ、起きてよっ━━━━!!!





総司っ!!!!



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