私立聖星魔法学園
「聖夜ー!お待たせっ!」
「恵さん、お帰りなさい」
「ただいま!ここの制服って可愛いんだね、気に入ったよ!」
その場で軽く回って見せる
「それはよかったです。とてもお似合いですよ」
聖夜は優しく微笑む
「…ありがと」
自分で聞いといて、さらっとそんなことを言われて少し照れてしまう
「それでは部屋へ戻りましょうか。まだ部屋への道わかりませんよね?ご案内します」
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「…あっ!」
部屋に戻る道中に思い出す
「どうしました?」
「そーいや大介の制服って作ったの?」
「はい、恵さんの部屋を訪ねる前にハドさんの所に行きましたよ」
「そっか、明日が楽しみだなあ〜」
編入のこともあるけど、大介の制服姿を早く見てみたい
(中学のときなんか学ラン似合わなすぎて笑っちゃったんだっけなー)
本人の目の前で大爆笑したら、しばらく口をきいてもらえなかったのを今でも覚えてる
そうこうしているうちに部屋の前に着いてしまった
「明日は僕が迎えにいきますから部屋で準備して待ってて下さいね」
「わかった。じゃ、また明日ね」
「はい、おやすみなさい」
聖夜と別れて部屋に入ると奥からミナが顔を出した
「お帰りー。あら、似合うじゃない」
「ホント?ありがとー」
「間に合ってよかったわね。一時はどうなることかと思ったわ」
「あたしもだよ。…あれ?ミナお風呂入ったの?」
奥にいたミナを見ると先ほどの服装と変わり、ルームウェア姿で髪も乾ききっていなかった
「あ、ゴメン先入っちゃった。恵も早く入りなよ」
「うん、ありがと」
ルームウェア等をもってバスルームへ入ろうとすると、
「あ!ちょっと待った‼︎」
ミナがストップをかける
「ん?なに?」
「悪いんだけど今日はシャワーだけにしてもらっていい?間違っても湯船には浸からないでね!絶対だからね!」
「へ?まあいいけど…」
「じゃよろしく!おやすみ〜」
ミナは言うだけ言ってさっさとベットにもぐってしまった
「…なんだったんだろ?ま、いいや!お風呂お風呂〜」
その後ミナの忠告を忘れて湯船につかったのはいうまでもない