私立聖星魔法学園

「そ、そーいえばなんで湯船入っちゃダメだったの?」



とりあえず原因が湯船にあることはミナの反応からわかるが、何故なのかまではわからない




「昨日は恵が来るってこと忘れてていつも通り“エルフ族用”の入浴剤入れてたのよ。エルフ族以外には害が出るかもって言われてたから注意したのに…!」




「ゴメンなさい…」




「もう過ぎたことは仕方ないわ。それより今はその耳をどうするかよ!」




その通りだ



「学校に私と同じエルフ族の先生がいるんだけど、あの人外交的じゃないからなぁ…」




「それより今日の入学式どうすればいい⁉︎」




このままだとエルフ族だと間違われてしまう



「今日は半日で終わるだろうから、髪の毛で隠せる?」




「な、なんとか…」




「じゃそろそろ支度して出ましょ。ゴハン出来たわよ」



さっきまでの慌てっぷりは何処へやら



いつもの冷静ミナに戻り朝ゴハンを用意し出した




(ここでテンパっても仕方ないか…)




とりあえず学校が終わってから考えよう



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