私立聖星魔法学園
「よしっ!恵そろそろ出ましょ」




「はーい!ちょっと待ってー!」




耳を隠すように髪をセットし、カバンを手に取る




「お待たせ!いこいこー」




そのまま扉を開ける




ガンッ!!




「…ん?」




(今なんかに当たったような…)




恐る恐る扉の向こうを見るとー・・・




「せ、聖夜⁉︎」




「お、おはようございます恵さん…」




そこにはうずくまって頭を抱える聖夜がいた




「おはようってか…わー!ゴメン聖夜!大丈夫?」



「大丈夫です。僕の不注意でもありますし」



と、相変わらずの優しい笑顔を見せてくれる




「恵ー?どーしたの…って聖夜さん⁉︎」




横から顔を出して聖夜を見たミナは驚いたような声をあげた




「え?ミナ聖夜のこと知ってるの?」




「知ってるもなにも、聖夜さんは今日から通う学校の生徒会長よ!」




「へ?でも同い年じゃん」




「同い年ですが、僕は少し特殊でして…歩きながらお話しますね。大介くんも向こうで待ってますから」




さぁ行きましょう、と促されとりあえず学校に向かうことにした





「そういえばなんで部屋の前にいたの?」



「恵さんと一緒に学校に行こうと思いまして」




「あ、そーゆーことね」
< 60 / 68 >

この作品をシェア

pagetop