私立聖星魔法学園
「わぁ…やっぱすごいなーこの世界!」
一歩足を踏み出すと、目の前に広がる魔法の世界
「あ!あれなんだ!?」
「あぁ!!なぁあれは!?」
歩く先々で興奮しまくる大介に呆れながらも気持ちは同じ自分もいる
「あんまキョロキョロしてるとぶつかるわよ」
「悪い悪い。なんせ見慣れないもんでな」
「これから慣れますよ」
そんな会話をしていると、あっという間に学校に着いた
初めて見る正門は裏門とは比べものにならないくらいの大きさだった
「それにしても…」
周りを見回すといるのは
人、人、人!
「生徒ってこんなにいるの?」
「そうですね、全校生徒数でしたらおよそ1万人いると思います」
「い、1万人!?」
普通の高校が数百人ぐらいなのに
1万人って…!
「1学年何人になんのよ…」
「1万割る4になるので、ざっと2500人というところですかね?」
「2500人って……って、ん?」
今なんか違和感が…
「もしかしてこの学校って四年制なの?」
「そうですよ。あれ?僕言ってませんでしたっけ?」
「言ってないわ、アホ!そっか〜四年間かぁー…」
(もとの世界に帰れるまで四年か…)
「恵?どうかした?」
「う、ううん!なんでもない!さっいこいこー」
1人でさっさと進む
「あ、ちょっと!」
しかしピタリと止まる足
「どうしました?」
「…教室、どこ?」
苦笑いしかなかった