私立聖星魔法学園
「教室の前に入学式でしょ」


「あははー。そーでした」



ミナに指摘されてさらに苦笑い



「会場はこちらですよ」



聖夜に案内されてついたのは大きなドーム型の建物だった




「ここに3人とも座ってください。もうすぐ入学式が始まるはずですから」



「あれ?聖夜は?」




「僕は生徒会長なのでその準備に」



では、と聖夜はさっさとどこかに行ってしまった




「聖夜ってホントに生徒会長だったんだな…」


「そーよ。なに?信じてなかったの?」



「そんなことないけど…」



(なんか、遠い人みたいだなぁ…)




「…恵?」



「あ、なんでもない!生徒会長って大変なんだなーって思っただけだよ」



今のこの気持ちは知ってる人がいなくなって心細いだけ



(ミナと大介がいるから大丈夫よね!)



胸に感じたモヤモヤは奥底に仕舞い、ミナと大介と入学式が始まるまでいろいろと話した




このときの大介の顔がどこかいつもと違うことに気づかないまま……
< 63 / 68 >

この作品をシェア

pagetop