兄妹 恋々


そんなこんなで電車に乗り込む。


電車の中は暖かかった。





「降りるよ。」

母が言った。


だいたい30分ほどで着いてしまった。


「緊張するなぁ…」

ため息まじりで私が言うと



淳兄が私の頭を「ぽんぽん」と軽く叩いた。


「大丈夫だって!」



兄が笑顔でそう言うから

なんとなく落ち着いた。
< 12 / 31 >

この作品をシェア

pagetop