雪恋ふ花 -Snow Drop-

そして、珠は目を激しくパチパチさせながら、「えっと…私も…」と慌ててつけ加える。

「ん?」


「だから、私もすごく良かった」


顔を真っ赤にして、怒ったように言う珠がおかしくて、春人はギュッと抱きしめた。

「ありがとう。すごく、うれしい」

春人は穏やかな微笑みを落とし、珠を抱えたまま、立ち上がった。

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