都筑橙花(ツヅキ トウカ)二十六歳
不動産会社総務部勤務
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設楽煌生(シタラ コウキ)三十歳
設楽ホールディングス副社長


「恋」なんて知らない。経験したことはない。


会社と実家の往復するだけの単調な毎日。
不動産会社の総務部に勤務する融通のきかない、可愛いげのない地味な女性社員、それが私。
双子の兄姉のように華美な容姿も社交性もない。常に恋人がいる兄姉のような「恋愛」なんて縁がない。


あの日。
ウェディング事業部の助っ人として訪れたゲストハウスで、私はあなたに出会った。
日本有数の大企業、設楽ホールディングスの美麗な副社長。

「代理婚約者になってくれないか」

傍若無人の強引な男性。その容姿は完璧な王子様。見惚れてしまうほどの紅茶色の瞳に薄茶色の髪。

「設楽ホールディングス後継者の条件に橙花が必要なんだ」

断れない条件をあげて私を籠絡するあなた。

「恋愛未経験の橙花に恋愛を教えてやるよ」

彼には代理婚約者を私には疑似恋愛レッスンを。
お互いの条件に合致した秘密の契約。


「恋」の仕方なんて知らないはずだった。
それなのに私はあなたに「恋」をしてしまった。
「恋」になんて落ちたくなかった。


「橙花は俺の婚約者だから」
「俺以外の男を見るなよ」


甘い束縛と優しさに胸が痛い。
どうしてそんな目で私を見るの?
どうして抱きしめるの?
どうしてキスするの?


私の想いは伝えられない。叶わない。
気持ちが露見したらもう傍にはいられない。
わかっているのに離れる勇気がもてない。
あなたには私を代理婚約者にしてまで守りたい女性がいるのに。



どうしたらあなたに愛される「本物」の婚約者になれますか?


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マカロン文庫様より2021年2月刊にて、書籍化していただきました。
ありがとうございます!
こちらは修正前となり、文庫版はストーリーが変更になっております。







あらすじ

都筑橙花は不動産会社総務部勤務の地味で真面目な社員。今まで恋人はおろか恋をしたこともない。仕事で訪れたゲストハウスで日本有数の大企業、設楽ホールディングス副社長、設楽煌生に代理婚約者をもちかけられる。お互いの条件に合致した秘密の契約。そこに恋愛はご法度。それなのに傍若無人で強引な彼が時折見せる優しさと独占欲に戸惑い、惹かれていく。橙花の秘められた初恋の行方は?

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恋愛経験ゼロで地味なOLの橙花は、エリート副社長の煌生からいきなり「婚約者のフリをしてほしい」と頼まれる。ウェディング事業の成功のため、どうしても力を貸してほしいというのだ。押し切られる形でスタートした秘密のかりそめ関係。俺様だと思っていた煌生だけど、なぜか橙花を宝物のように大切にし、溺愛を注いできて…。「誰にも触れられたくないし、奪われたくない」――激しい独占欲をぶつけられ、身も心も染められていく橙花。偽物の婚約者のはずなのに、気持ちに抗うことはできなくて…!?
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