潔く咲き、潔く散る。
これは桜のような儚い生き様と共に生きた、彼らの物語である。
日本の国花、桜。
桜の歴史は、日本最古の「古事記(712年)」の記録より始まる。
日本人ならば必ず目にしたことがあるであろうその花は時に、不思議な感覚を覚えさせる。
桜というのは、そんな花だった。
夜になると、月明かりに照らされてた花びらが光り、昼とはまた違った風景になる。
綺麗、と言う言葉だけでは片付けられない程、それは時の流れを忘れてしまう程だった。
- あらすじ
前世の自分の魂に迷い込んだ1人の少女は、新選組幻の組、零番組組長になる。誠守椿(まことのかみつばき)と名乗り、近藤勇、土方歳三のもとで剣をふるう。激動の時代、記憶を失くした彼女を取り巻く新選組は流れる時間と共に、新しい時代へとのめり込まれていく。彼らの生き様を目にした彼女は何を思い、どうなってしまうのか。