『じゃあ…7番のひと…、
俺と……付き合ってくれませんか』



私にとって君は。


“王様”じゃなくて、“王子様”だった。







私よ、過去の私よ。


彼に優しさを与えなさい。

わがままをたくさん言わせなさい。


泣かせてあげることができるのなら、
めいっぱい泣かせてあげなさい。



そして、愛を、与えなさい。



私にはそれくらいしか、
できないのだから───…。







神様は私に、
“生”と“老”を、与えました。

そして君に、
“病”と“死”を、与えました。




『これのどこが……
“幸せじゃない”なんて、言えるんだ』




現実は、残酷で。
現実は、優しくなくて。

私たちに何度も意地悪をしてくるというのに。


彼は同じ回数、

『俺は幸せだ』と、笑うのです。











ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。



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病気  愛情  家族    切ない  感動  泣ける  青春