舞う風のように
開かれたままだった襖。
その向こうから三人の男の姿が見えた。
先頭のこれまた美丈夫が、俺を見ると舌打ちをし刀に手をかける。
恐らく、その姿からして土方歳三であろう。
土方には、沖田の姿はまだ確認出来ていない様子だ。
「まだ残ってやがったか、長州の野郎め。」
土方は抜刀し、俺に刀を向けた。
その様子に思わず溜息が出た。
全く。新選組は随分と血気盛んな事で。
「貴方も、俺に向かってきますか。…命は大事にした方がいいですよ?」
握ったままだった刀を土方に向け構える。
この際、土方の後ろの二人の男は無視だ。