謝罪のプライド

その後、浩生の小さいころの写真を見せてもらった。

色が白くてまっすぐな黒髪がきれいなお母さんが、逃げ出そうとしているらしい浩生を一生懸命押さえつけてる。
静と動、写真からも二人からは相反するイメージが伝わるくらい。

なのに、顔の輪郭や目の感じとかは凄く似ている。

浩生のお母さんだなぁ、なんて思って嬉しくなる。

おばさんは何か思い出したのか鼻をぐすっとすすり、おじさんが呆れたように「また泣きやがって」なんて呟いた。

素敵なご夫婦。
浩生が母親を亡くしてからも曲がらずに生きてこられたのは、この人達の支えがあったからだろう。

今日の感謝と、これまでの感謝を合わせて私は深く頭を下げた。


「本当にありがとうございました」

「これからも浩ちゃんをよろしくね」


深々と頭を下げて、『かつや』のご夫婦は何度も私の手を握った。






「浩生、大事にされているんだね」


帰り際そう言うと、浩生は照れたようにそっぽを向いて頭をかいた。


「だからちゃんと紹介するのは嫌だったんだ」


要は恥ずかしいから二年間親戚だってことを教えてくれなかったんだな。

意外に照れ屋だなぁ、なんて浩生の新たな面を見つけて嬉しいようなくすぐったいような心地になる。
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