人気女優がタイムスリップ!? ～芸能界⇒島原⇒新選組～

「「なっ！！」」


翔と悠斗が同時に驚きの声を出した。


「なにやってんだ、土方さん!!」


「テメェ…よくも彰に…」


部屋にいる全員がその様子を驚きに口を開きながら見ているなか、驚きに声をあげた悠斗と怒りに震えている翔が口を開いた、


「何って、この女を人質兼俺の恋人にしていやでもこっちに来るようにするんだよ。」


いまだに私の肩を抱きながらそう続ける土方さん。


「だからってそんなことする必要ないだろう、土方さん!!」


「テメェは黙ってろ、悠斗。
…どうだ、これだ隊士になるきになったか。」


確信的な顔で翔にそう問う土方さんに、聞かれた本人はいらつきを隠せてない貼り付けた笑顔
でそう返した。


「整ってる顔して悪魔みてぇな性格してるな、土方さんよぉ。」


「ふん、それは最高の褒め言葉だな。
でも、どうせだったら『鬼』と言ってもらおう。」


嫌味を言う翔に、土方さんは妖艶な笑みで返した。


「…わかった、その条件飲んでやろう。」


「フッ、明日からお前は壬生浪士組の隊士だ。手厚く歓迎しようか。」


「わかった…
分かったから、その手を放しやがれぇー!!」


もう耐えなれないといわんばかりに翔が叫んだ。


「あぁ？ここは花街だ、別にこんくらいいいだろ。
それにこいつもここで働いてるんだ、そんくらいの覚悟はできてんだろ。」


当たり前と言わんばかりにそう答えた土方さん。
私は、その言い方に堪忍袋の緒が限界に来ていた。


『もう…限界!!』