真夜中の魔法使い
もうダメだ、と思ったその時。
「いてっ」
頭上から降ってきた痛そうな声と共に身体が解放された。
「お前、いい加減にしろよ!ミユウが窒息死するところだった。」
「ごっごめん・・でもやっと再会できたから!」
お兄ちゃんに殴られた頭をさすっている目の前の女の人を改めて見つめる。
やっぱり、おかしい。
「再会・・?」
どういうことだろうか。
私は、この人のこと、知らないのに。
「ナツキ。ミユウが覚えているわけないだろう。会ったのはほんの小さい頃だったんだから。」