真夜中の魔法使い
「ああ、それもそうね。」
ナツキと呼ばれた人が突然ぐっと近づいてきたので驚いた。
先ほどのことがあったので無理はないのだが。
「ミユウちゃん。改めてよろしくね。私はナツキよ。ミナトとは幼馴染で、ミユウちゃんの家庭教師を頼まれてお邪魔してるってわけ。」
「えっ!」
ミユウはさっとミナトの方を振り返る。
「ナツキにちらっと話したら、とにかくやりたいって聞かなかったんだ。」
気まずそうにそう言った兄と、なかなか目が合わないのは気のせいじゃないだろう。