専務が私を追ってくる!
この日の夜。
予告通り修の帰りは遅く、チャイムが鳴ったのは午前0時頃だった。
扉を開けて彼を迎え入れる。
「ただいまー。遅くなりましたー」
どうやら随分飲まされてきたらしい。
酒臭いし顔が赤い。
扉が閉まる前に代行の車が去っていくのが見えた。
「お疲れ様です、専務。ミキとミカはちょうどミルクが済んだところで……ひゃっ!」
修は私の顔を見るなり靴を脱ぎもせず、倒れ込むように私に抱きついてきた。
半袖のワイシャツにはタバコの匂いに混じって、女物の香水の香りがする。
お姉さんのいる店にいたらしい。
「俺、酔っ払ってる」
「見ればわかりますよ。放してください」
「やーだね」
修は手早く私の体を浮かせ、腰と膝を折り、靴を履いた足だけ土間に下ろしたままフローリングに私を押し倒した。
そしてとても楽しそうな顔で、思いっきり唇を奪ってきた。
あっという間にひっくり返されてしまった私は、なす術もなかった。