専務が私を追ってくる!
2階の私の部屋で乾いた服に着替え、猫部屋に戻ると、そこに修はいなかった。
修の布団もない。
自ら隣の荷物部屋に持って行ったようだ。
「ぴーぴー」
猫たちが遊んで欲しそうに鳴いている。
「しーっ、ちょっと待っててね」
「ぴゃー」
間仕切り扉を静かに開けると、うっすら修の姿を確認できた。
掛け布団を抱き枕にして横を向く、いつものスタイル。
こちらには背を向けているが、眠っているのかはわからない。
「おやすみなさい、専務」
私は静かにそう告げて、音を立てないように扉を閉めた。
猫と少し遊び、遊び疲れて眠ったところで私も布団に入る。
『好きでもない女とこんなチューができるか』
『あんたと一緒に暮らすことを、ナメてた』
『苦しいんだよ』
彼の言葉が頭を巡って、なかなか寝付けなかった。