専務が私を追ってくる!
この日の夜。
「ただいまー」
修は宣言通り、いつもより早めに帰ってきた。
病院通いが終わり、家で留守番ができるようになった猫たちと出迎える。
「おかえりなさい」
「みゃーみゃー」
「ただいまー良い子にしてたか?」
「みゃーん」
「おーそうかそうか。あれ、どうしたのその格好」
修が私の異変に気付いた。
「うん、ちょっとね」
「解禁日でもないのにコンタクトでフルメイクなんて珍しいじゃん。服も開かずの間のやつだろ?」
「うん」
張り合わない。負かそうとしない。
だけど、何かせずにはいられない。
私の頭で思いついたのは、できる限りキレイな私を見せることだけだった。
「ねえ、可愛い?」
「うん、超可愛い」
笑って喜んでくれると、安心して心が穏やかになる。
修の笑顔は私の発作を抑える特効薬だ。