専務が私を追ってくる!
東峰バス株式会社が設立されたのは昭和10年。
80年の歴史の中で、様々な成長と変化があった。
人々の生活の変化と共に求められるサービスも変わっていく。
それに応えていくことで、県を代表するバス会社に成長してきた。
社会の変化に対応し続けることは、もはや会社が生き残るための条件と言える。
経営者が安定を求めてしまったら、成長は止まる。
成長が止まると、会社は衰退していく。
会社を存続させるには、成長し続けるしかない。
変化し続けるしかない。
創業者も、先代の社長も、現社長も、社員と共に変化することを恐れず戦ってきた。
そんな我が社だが、創業以来変わっていない制度がある。
社長の世襲制だ。
零細企業の一族経営は珍しいことではないが、この規模の会社で世襲制を取っている会社は今時珍しい。
先進国では優秀な会社であるほど反世襲制の意識が高い。
会社のためには有能な人材をトップに置くのが良いに決まっている。
だから例えば『東京で遊んでいた苦労知らずのバカ息子が次期社長』だなんて、会社にとってはたまったものではないのだ。
そう。
奥様の言う『革命』とは、世襲制の廃止のことだった。