吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
自暴自棄になっていた時だ。
「うるさい...うるさいな。」
闇の手が緩み、僅かに空いた隙間から剣を振りかざされて...立花さんが解放された。
それと同時に闇魔法の暴走が止まり、制御出来る状態に戻る。
左上で結いていた髪が乱れてしまったみたいで、シュルリと黒いリボンを解きながら髪を掻き上げる仕草を見てるだけで、惹き付けられてしまう。
普段隠れていて見えていなかった立花さんの右目が顕になる。
深い紫の瞳に射抜かれると、何も考えられなくなるんだ。
それに...自分がいかに無力な存在なのか思い知らされる。
だから僕は君に勝ちたい...でもそれは一方的にではなく、正面から戦ってだ。
一方的に痛めつけるなんてフェアじゃないし、痛めつけられる側の気持ちを誰よりも理解してるつもりだからしたくない。